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ネイティブだって聞き取れない!?〜リスニング力を鍛える方法

Photo by jonas mohamadi on Pexels.com

Hello! CECのセクです。もうすぐゴールデンウィークですね。何か計画はありますか。特別なことをしなくても、身近な暮らしの中にも意外に楽しいことが隠れているものです。宝探しの気分で辺りを見回してみると、何か新しい発見があるかもしれません。

こわかることわかること

#子ども達の自主的な学習をサポートするため
#家庭でなんとかお金をかけずに英語を教えたいと思っている保護者の方々のため、
#誰でも簡単に楽しく英語を学んでいく方法をお伝えしていきます。

目次

リスニング力を鍛える方法

今回のテーマは「リスニング力を鍛える方法」です。
英語が話せるようになるためには、とにかくたくさん話すことと言われています。しかしそれはある程度、英語の勉強をしてきた学生や大人に当てはまることで、何の蓄積もない子どもが最初から話すことばかり練習すると、結果、一方的な会話に終始することになります。自分のことは言えても、相手が何を言っているか分からないので会話のキャッチボールができません。またよく聞いていないので、発音も自己流になりがちな上に語彙も増えません。そして最終的には、何年学習しても初歩的レベルの、簡単なことを伝えるだけの英語に留まってしまうのです。

日本の英語のテキストは往々にして、自身のことや日本のことを発信していくことに重点が置かれていて、リスニングが疎かになっています。しかし言語学習者に最初に必要なのは、相手の言っていることや、会話の状況、人間関係、相手の文化や背景を知ること、つまり情報収集=リスニングなのです。まずはリスニング力を鍛えないと会話は始まらないのです。

では、どうやったら英語ネイティブ (英語を母国語としている人)のように確実に聞き取ることができるのでしょうか。ここに興味深い動画があります。オーストラリアのコメディアン、べック・ヒルの「聞き間違いめくり」です。まずはご覧ください。

オーストラリアのコメディアン、べック・ヒルの「聞き間違いめくり」

最初の何曲か、正しい歌詞を書いておきますので、めくりの文字と比べてみてください。ボールド(太い)文字が実際の歌詞ですが、べックが書いているように聞こえませんか?

  1. 抱きしめたい (ビートルズ)
    Oh yeah, I’ll tell you something
    I think you’ll understand
    When I say that something
    I wanna hold your HAND
  2. ボヘミアン・ラプソディー (クイーン)
    I’m just a POOR boy, nobody loves me
    He just a POOR boy from a POOR family
    Spare him his life from these POOR MONSTROSITY
  3. ラ・イスラ・ボニータ(マドンナ)
    Last night I dreamt of SAN PEDRO
  4. エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ(ポール・ヤング)
    Every time you go away
    You take a piece of ME with you

ベックはわざと面白おかしく聞き間違えた歌詞を書いていますが、ネイティブだって完璧に聞き取っているわけではないというのが分かります。日本語でもありますね。『赤い靴 履いてた 女の子 ひい爺さん(異人さん)に連れられて 行っちゃった』とか『ルパン ルパーン!(ルパン ザ サード!)』とか。ではなぜ私達は、普段の会話をほぼ正確に聞き取っているのでしょうか。

それは脳が、これまで蓄積した「コロケーション」のデータに当てはめて、空耳情報を修正しているからです。コロケーションとは結びつきやすい単語と単語のパターンです。例えば日本語では「濃いコーヒー」と言いますが、英語では thick coffeeとは言いません。strong coffee (強いコーヒー)という言い方をします。これがコロケーションです。日本語でも「こいコーヒー」と言っても誰も「恋コーヒー」とは思いません。脳がこれまでの学習から、コーヒーの前につく「こい」は「恋」でも「故意」でもなく「濃い」だと判断しているのです。

動画の一曲目「抱きしめたい」も I wanna hold your 〜で、次に ”h” の音が聞こえたら、それはham ではなくhandとなるのが自然なのです。hold your hand というコロケーションです。ボヘミアン・ラブソディーの poor boy も耳ではポーボーイとしか聞こえてないでしょう。だからと言って pork boy(豚肉少年)はあり得ません。poor boy が自然だと脳が判断するのです。

「コロケーション を制するものは英語を制す」と言われています。会話を理解するためには結びつきやすい単語のパターンをどれだけ認識しているかにかかっているということです。

ではコロケーションを覚えるにはどうすればいいでしょうか。手取り早い方法は、できるだけたくさんの、英語ネイティブ制作の動画を見ることです。そこはコロケーションの宝庫です。AIの学習方法と同じで、いわゆる情報収集をするのです。たくさんのデータを集めれば集めるほど、コロケーションとその使い方が明確になっていきます。人が持っている全ての情報量を100%とすると、発話につながるのはその20 %と言われています。会話をするためにはその何倍もの情報収集が必要なのです。動画のいいところは、人間関係や話者の表情、会話の背景などをセリフと共に一気に見ることができ、少ない学習時間で効率よく学習できる点です。

以下、いくつかお勧めの動画をリストアップしますが、とにかく興味のあるものから始めてください。難しかったら無理をしないですぐに止めて、別の分かり易い動画を探しましょう。あるいはある程度、内容を知っているものもいいと思います。
但し、長く視聴して目を痛めてはいけません。15分くらいでいいので、毎日続ける方が効果的です。できればパソコンやタブレットではなく、テレビにつないで大きな明るい画面で見ることをお勧めします。

David Goes to School

主人公のデイビッドが、べったりと絵具のついた手で女の子を触ろうとした時に、先生が「触っちゃダメ!」(注:日本語訳の絵本では「じぶんのせきにすわりなさい」と意訳されています)と注意する場面がありますが、「触っちゃダメ!」だから Don’t touch!と言いそうですが、ここでは Keep your hands to yourself! という表現が使われています。日本語の訳からでは出てこない、とても英語らしい表現です。

Keep your hands to yourself. が別の動画でどう使われているかも見てみてください。Keep your hands to yourself. は守らなくてはならない礼儀なのです。ハグやキスなどスキンシップが当たり前のように見える西欧文化ですが、許可もなくいきなり人に触るのは失礼です。また、多様な人種や民族が入り混じって暮らしているので、触られるのを嫌う文化の人達もいますし、ハラスメント防止や、最近では感染防止の観点からも気軽に人には触らないような傾向になってきています。Keep your hands to yourself. 以外のコロケーションとして、男の子が言っている You got me! などがあります。「やられた!」というときの決まり文句です。

Keep your hands to yourself

<<動画が削除されたようです>>


次に紹介するのは、本場イギリスのみならず世界中の子ども達に人気のペッパ・ピッグシリーズです。これは日本の子ども達が、英語で見ても親しみやすい動画です。歯科検診に行った主人公のペッパは歯医者さんに「きれいな歯だね」と褒めらます。パパは She takes after me. (ボクに似たんだよ)と嬉しそうです。「〜に似る」というと look like とか resemble なんていう単語を思い浮かべると思いますが、ここでは take after を使っています。look like は外見が似ているのに対して、take after は〜譲りという意味の似ているです。簡単なコロケーションですが、日本人があまり使いこなせていない言い回しです。

その他のコロケーション としては、

brush *one’s teeth (歯を磨く)
*one’s には状況によって、my, your, his, her, our, their, its, 人の名前’s (Taro’s=太郎の)のいずれかが入ります。
Are you ready to〜?(〜する用意はできている?)
I’m too busy for〜. (忙しくて〜する暇はない)
make sure (確かめる、確認する)
clean teeth (きれいな歯)
I’m sure (きっと〜に違いない)
It’s all about〜. (それは全て〜のことに関してです)
Who’s first? (誰が最初かな?)
big girl (おねえさん、女の子の年長者)
watch me (見てて)
open wide (大きく開ける)
take a look (見てみる)
all done (完了しました、終わりました)
Can I have〜?(〜をください)
spit it out (それを吐き出す)
It’s your turn. (あなたの番よ)
pleased to meet you. (お会いできてうれしいです)
It’s made of plastic. (プラスティック製です)
hold tight (しっかりつかまって)
can you show me〜?(〜を見せてくれる?)
There they are. (あった!いた!)
be proud to 〜(〜して誇らしい、〜していることを自慢に思う)
Don’t forget 〜 (〜を忘れないで)
What’s wrong? (どうしたの?)
be cross with 〜(〜に対して怒っている)
Not at all (そんなことはないですよ)
shiny teeth (輝く歯)
too scary (怖すぎる)

短い動画に結構な数、ありますね。でもどれもよく使う言い回しです。

Peppa Pig at the Dentist

数の動画


最後は、算数の動画です。すでに日本語で知識のあることを英語で何というか聞いてみるのも面白いです。equilateral (正三角形)、isosceles (二等辺三角形)、scalene (不等辺三角形) など、日本語では身近なのに英語ではなかなか言えないですね。polygonesとは多角形のことです。辺は side といいます。この動画で使われているコロケーションとして、

There are different kinds of 〜. (違う種類の〜があります)
Can you see〜? (見えますか?分かりますか?)
exactly the same (全く同じ)
Let’s look at 〜. (〜を見てみましょう)
depending on (〜によって決まる、〜次第で)
in length (長さにおいて)

などがあります。

最後に

如何でしたか。コロケーションの情報が多いほど、リスニングがスムーズになってくるはずです。その他にも、皆さん自身で気に入った動画を見つけてくださいね。くれぐれもITリテラシーを守って!

今日も英語、楽しんでくださいね。
Good luck!

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この記事を書いた人

英語を楽しめるヒントの情報発信をしています。

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