【そっか、って言ってあげればよかった】子どもの疑問に答えてはいけない
先日、授業が終わって帰りしなに生徒にこう言われた。
「私の将来の人生に、英語は全然関係ないんだけど。ずっと日本に住むし。」
私は即座に答えた。
「これからは日本に居たって、英語の方からやってくるよ。」
でもその子は、納得できないという表情で帰っていった。
英語ができれば世界中に友達ができる。
グローバルに活躍できる。
世界のために貢献できる。
などは英語学習の常套句だけど、正直、世界中に友達なんてできなくてもいいし、グローバルに活躍しなくてもいいし、まあ世の中に何か貢献はしてくれたらいいけど、その人が生きているだけで誰かに貢献している訳だからこれもそんなに声高に言わなくてもいいし、私自身も「なぜ英語をやるのか」全ての人を納得させる答えを持ち合わせていない。でもこれからは日本に住んでいたって英語を避けては通れない時代がやってくるのは間違いないだろう。
そう答えておきながら、小3の彼女の曇り顔が心に引っかかる。
帰宅後もずっと彼女が私に問い掛けている。
それが正しい答えなのか。
彼女は恐らく先生が何と答えるか予想していただろう。
英語は大事とか、グローバルとか、世界中の友達とか。
そして私は多少の変化球ではあったものの、彼女の予想通りの反応をした。それがガッカリの表情に繋がったのだ。
英語をやりたくないからそう言っているのか。
授業がつまらないのか。
本当にやる意義を見出せないのか。
答えはいつも子どもの中にある。
それを聞き出すのが私の役目だったのに、授業が終わって、早く片付けて帰りたい気持ちが先立ったのか、彼女にしっかり向き合わなかった。
「そっか。」
そう言って話を聞くべきだった。きっと何か続きがあったはずだ。
子どもの疑問に答えてはいけないといつも肝に銘じていたのに、忙しいとついこんなことが起きる。
一緒に考える。
見守る。
求められたら応じる。
答えは子どもの中にあると、もう一度自分に言い聞かせる。
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